ドキュメンタルはつまらないのか面白いのかシーズン2までの感想

ドキュメンタルシーズン2バナー

「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」が今巷で話題になっています。

そんな中、松本人志のこの試みが世間ではどのような評価を受けているのでしょうか?

【シーズン2最終話】ラストはお笑いの歴史に残る壮絶バトル

現在シーズン2の最終話(第5話)まで公開されていますが、シーズン1スタートから探り探りで地盤を固めつつ、ルール変更を伴いながら徐々に盛り上がってきているように、私個人としては感じています。

特に、シーズン2の最後では松本氏が最後まで残ったプレイヤーを前に大絶賛し、「素晴らしかった!ラストは相当面白かった!これは(笑いの)歴史に残る面白さだったね、見事や!」とまで言わしめたエピソードとなっていて、確かに私としても視聴後は笑いだけでなく「ここまで松ちゃんがべた褒めするのってなかなかないよな」と、何とも言えないような気持ちの中に興奮と感動を覚えました。

ただ、松本氏が数十年のお笑い界のトップキャリアを築いていく中で到達した新境地であるからこそ、我々素人には少し理解しにくい笑いの要素も含まれているということも否めません。

その場の空気で持っていかれたというか、笑いなのか、ただ感情が高ぶっていただけなのか。

私自身、後からよくよく考えてみても、果たしてあのラストがなぜ面白く感じたのかよく分からないというのが正直な感想なのですが、こういった単純なようで難解なところも、この「ドキュメンタル」が面白いという意見に反し、つまらないという声も少なからずある事実です。

だからこそのアマゾンプライム限定配信

当然、それも踏まえたうえで松本人志はアマゾンプライムというプラットフォーム限定の発信にすることで、ターゲットを絞りつつ、一言目には「コンプライアンス」の雁字搦めで何もやらせてくれないメディアを離れ、「古き良きTV時代のようにやりたいことをやるんだ!」という強い意志が伺えます。

私が、まっちゃん、ダウンタウンのファンになったのは「ごっつええ感じ」を小学生の時に観て以来だったように思います。

当時は、TVはわりと好き放大やっていた時代で、例えば、「ごっつええ感じ」では確か「パイマン」という企画がありました。

東野幸治が半裸姿で「オゥ!オゥ!」と雄叫びを上げながら動物園の動物たちにひたすらパイを投げ付けた後、それを見て爆笑するという、とんでもなくクレイジー極まりない企画でした。

今考えれば、当時でさえ動物愛護団体などクレーム電話が鳴りやまなかったのではというような、いかれているとしかいいようがない企画でもその当時では許され、それを小学生の僕は心から笑って観ていたのを覚えています。

当時小学生だった私はやっぱりそんな笑いが好きでしたし、現在も巷では「う〇こドリル」なるものが小学生を中心に大ヒットしていることを考えても、昔も今も変わらずそういった笑いは鉄板であるとも言えますね。

少し話を戻して、松本氏はやりたいことができない息苦しさを感じて映画界にも進出したわけですし、今回のこの「ドキュメンタル」も松本氏の「やりたいことをとことんやってみたい」という趣旨のもと構成された企画であり、そこには当然、まっちゃんの盟友である構成作家、高須光聖の存在もあり、松本ひとしの本気度が伺えます。

ドキュメンタルを観て、つまらないと簡単にこき下ろすことはできますが、笑いの異種格闘技戦で頂点を決めたいという格闘技好きの松本氏ならではのルールと、ひたすらストイックに笑いだけを追求してきた松本氏ならではの企画、私も男として好感を抱かずにはいられません。

その中で、この番組を観ても笑えない、つまらないという人がある程度いることを前提に、そもそもその連中を省きたい、眼中にないからある程度視聴者層を絞った配信方法を取るという、視聴者に媚びない強気の姿勢にも共感できます。

「ドキュメンタル」ってこんな番組

例えば、エピソード中には下ネタのオンパレードであったり暴力的なシーンが見受けられ、プレイヤーが減れば減るほどその傾向は顕著になっているようにも思います。

それは、それだけ人(この場合一流芸人のプレイヤー)が、笑ってはいけないという条件下で密室とも言える空間で1,000万を賭けて笑かし合ってたら、「そりゃそうなるわな」という納得感も次第にわいてきます。

言ってみれば、今や大晦日恒例と言っても過言ではない「笑ってはいけないシリーズ」の上位版というか、もっとギュッとエッセンスを詰め込んだというか、大人向けというか、とはいえやってることは下品極まりなく子供向け(教育上良くないような気がしないでもない)ともいえ、これらは嫌いな人は本当に生理的に無理なレベルで受け付けない番組だと思います。

ドキュメンタルを観てそういった気持ちになるのもよく分かるので、そうなりそうな人はこの番組は観ないことを精神衛生上おすすめします。

私がどうしてもまっちゃんよりの考え方(偉そうな意味でなく好意を持っているので共感しやすいという意味)であるため客観的で公平なジャッジはできないのですが、この番組をつまらないと言い切ってしまうのは、あまりにもお笑いに対するリスペクトに欠け、今後のお笑い界の成長を考えるともったいない残念なことだと思ってしまいます。

なぜなら、松本人志の、ダウンタウンのこれまでの業界への貢献と実績、笑いに対する真摯な姿勢を観てきた(つもり)の私としては「そんなに軽い気持ちでこのドキュメンタルを観ることはできないですから!」というのは少々言い過ぎですが・・・。

そのバックボーンも踏まえて、シーズン1から毎週楽しみにお茶の間の観客席から1100万のファイトマネーとプライドを賭けた芸人たちのガチンコファイトに腹を抱えて笑いながら声援を送らせてもらっています。

もちろん、気楽に観て笑うためのお笑い番組なのですが、なんか「よし観るぞ~!」って体に力が入っちゃう、そんな番組です。

気になる続編【シーズン3】の放送はあるのか?

ちなみに、すでにシーズン3の放送は決まっており、2017年夏とされています。

ここまで手当たり次第の初の試み感でシーズン2までやってきた評価如何で今後シーズン3以降、ルール含めどのようにこの番組が成長していくのかが今後の見どころで大変楽しみですね。

ただし、シーズン3以降、できればこうなってほしいなという希望がひとつ。

冒頭、参加プレイヤーが部屋に一人ずつ入ってくるときに、事前のシーンですでに誰が参加するのかが分かっちゃってるので楽しみや驚きが半減しちゃってますね。

ですから、まずは全員部屋に揃うまでのシーンから、次に時間を巻き戻して招待状を渡したり、意気込みをインタビューするシーンに構成してもらえたらもっと面白いのになと感じました。

そう思っているの、私だけではないはずですので、よろしくお願いいたします。

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